ヨシ。コンディションは、ほぼ完璧。
心拍数は、40拍前後。
朝食は女将さんが作ってくれたサンドイッチとコーヒー。
美味しい。何よりも本当にありがたい。
さて、出発。
昨夜、降っていた雨は止み、晴れ間が見えていました
スタートライン付近と着くと選手達が徐々に集まってきました。
日本人は、自分一人。
これです。自分がずっと望んでいた状況はこれだ。
スタート前に自己暗示。
【自分でトレーニングメニューを考え、その生活環境の中できるだけの事をやってきた。
でも、この場に立ってみると正直言って、不安だらけだな。
・・・トレイルランニングの本場、スイスのレースで本当に通用するのか?
イヤ、その不安を消すためにも、雪であろうが、雨であろうが、走ってきたじゃないか。
絶対に完走はできる】
スタート。
何だか凄い歓声の中でのスタートでした。
カウベルが鳴り響き、MCは絶叫。
スタートして、まず、景色の壮大さにヤラレマシタ。
何だ、これは。
スイスの人達は普段からこんなトレイルを走っているのか。
そして足の長さ。
何だ、これは。
俺って、足短過ぎでしょ。
感覚としては自分の胸の位置にランナー達の腰がある感じでした。
俺はチビッ子ランナーかっ!
そんなこんなで、舞い上がり気味でしたが、心拍数の上下は、スムーズ。足の運びもいい流れでした。
ヒルクライム区間は、無理をせず。
【あせらないあせらない。先はまだ長いよ、俺】と言い聞かせ、心拍を調整しながらこなして行きました。
そして、ダウンヒル区間。
アレ?皆、慎重だな。この先に危険なポイントがあるのかな??・・・っていうか、遅いな。
イヤ、これはカナリ遅い。
自分のペースで下っていたら、多くのランナーを抜きました。
その後、登り返し。
速い。驚いた事には女性ランナーに抜かされました。日本では、初レースの時、招待選手の女性ランナーでさえ、かわされた事はなく【ふぅ~ん。招待選手でも意外と・・・】な感覚だった事を覚えています。
これで、おおよその感覚は掴む事はできました。
ヨーロピアンランナーはヒルクライムが速い。着いていける気が全くしない。
しかし、ダウンヒルとフラット区間は何とかなる。これが、自分のストロングポイントだ。
ヒルクライムは抑え気味に、ダウンヒルはある程度、追い込む事に。
そうしたら、登り返し区間であるランナーに「おまえは、日本人か?」
「そうだ」
「また、おまえのダウンヒルを見せてくれ。あんなダウンヒルは見た事がない」
嬉しい事を言ってくれるぜ、全く。
ダウンヒル区間に入ったら、またそのランナーに会い、抜き去り際に
「Crazy!Crazy Japanese!!」
と叫んでいました。
嬉し過ぎだぜ、全く。
続く・・・
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